二人の物語
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文章の読みやすいバディ小説「忘れない男」

あらすじ

「特殊能力」を持つ新人刑事とエリート上司の事件ファイル!
警察学校を卒業したばかりの麻生瞬。憧れの捜査一課に配属されたが、そこは「特殊能力係」という部署。どうして自分が? 戸惑う瞬だったが、上司の徳永に言われて気がついた。一度見た顔は忘れない、というのはどうやら普通ではないらしい…?

書籍 シリーズ別 忘れない男 – 集英社 オレンジ文庫 (shueisha.co.jp)


忘れない男 ~警視庁特殊能力係~ (集英社オレンジ文庫)

評価(二巻まで読破現在)

二人の距離感 ★★★☆☆
文章の読みやすさ ★★★★★
話の面白さ ★★★☆☆
キャラクターの魅力 ★★☆☆☆

この小説がおすすめの人

主人公の特殊能力が捜査に活かされてはいるが、それ以外の面について主人公の活躍が薄く、その特殊能力があれば主人公でなくてもよいのでは?と思わされるので、バディ小説を期待して読むと期待外れです。

話自体はそれなりで、文章はかなり読みやすいので、今読むものがなくて困っている人は繋に読むのもありだと思いました。

二人の距離感★★★☆☆

二人の距離感はあくまで仕事上のバディでそれ以上でもそれ以下でもないありません。

信頼はし合っているし、尊敬はしているが今の所プライベートでの関係性は薄いです。

仕事以上の、それでいて恋愛ではない関係性を読みたい人には少し物足りないかも…

互いの家にお泊まりする描写はあるが、そのイベント自体はすごく淡白、相手の意外な一面が?!などもありませんでした。

文章の読みやすさ★★★★★

この小説最大のおすすめポイントは文章の読みやすさです。

難しい単語も使われておらず、スムーズに読めるのでストレスもなく話が入ってきます。

ただ、読みやすいというだけで、文章で魅せる書き方ではないので、淡々と物語が進んでいきます。

話の面白さ★★★☆☆

話自体は強烈な衝撃はないが、文章が読みやすいので話はストレスなく理解できます。

2巻まで読んだ結果、続きが気になりすぎてすぐにでも次の話を読みたい!というほどではありませんでした。

しかし、話が面白くなくて途中で読むのをやめてしまうほど苦痛でもなく、可もなく不可もなくといった感じです。

キャラクターの魅力★★☆☆☆

私は特に、主人公と同居しているサブキャラクターがあまりに無神経で読んでいてイライラしてしまいました。

主人気が止めているにも関わらず危険を犯したり情報を聞き出そうとしたりなど…

多少であればキャラクターの個性ですが、今回はあまりにしつこい…

また、主人公も一度注意されたことを再々繰り返して注意されるなど、落ち着きのなさが目立ちます。

落ち着きのある先輩と、元気な後輩バディの対比を描きたいのでしょうけど、主人公があまりに落ち着きがなく元気を通り越して人の話を聞いていないように見えました。

主人公の特殊能力は魅力的ですか、それ以外での主人公の人間性的な魅了はイマイチです。


忘れない男 ~警視庁特殊能力係~ (集英社オレンジ文庫)
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