二人の物語
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看護

普通でいるために精神科に行ってきた

精神科に行った経緯

仕事を辞めた時給付金が欲しかった

これはいろんな人に怒られそうですが
正直な話、私は仕事を辞めた時の給付金目当てで精神科へ通う決意をしました。

失業理由には自己都合と会社都合があるのは有名な話ですが
私はいたって健康だったため
このまま会社を辞めれば自己都合になるのは明らかだったからです。

極力働きたくない私にとって、自己都合で退職することは
給付期間も短くあまり好ましいものではありませんでした。

ただ、会社側に「鬱と診断されたので会社都合にしてください」
という勇気もありません。

そんな中私が調べて知ったのは
会社都合でなくても、ハローワークで申請すれば
給付期間の延長が受けられるというものでした。


もちろん、多少なりとも症状はあったのですが
自分は精神疾患で病院を受診するわけじゃない。という言い訳が
私の背中を押してくれたように思います。

不眠だった

これに関しては、就寝前にスマホを触ってしまう癖が
一番の原因だとは思います。

しかし、ベットに入って3時間以上眠れない日も少なくありませんでした。

仕事が辛かった

常々、よこしまな気持ちもあり行きたいと思っていた精神科に
どうしてこの時期になっていこうと決意したのか。

それは、仕事でミスが続き気分が落ち込んでいたこと

また、職場内の人間関係に悩んでいたことがきっかけでした。

かくして精神科通院を決めた

常々あった、失業給付を貰おうという邪な考え

気持ちよく眠りたいな、程度に思っていた不眠

仕事での気分の落ち込み

この三つが重なり
「私は精神疾患を治療に行くのではく、給付金欲しさに行くだけ。」
という免罪符の元、かくして私は精神科へと足を運びました。

結論

うつ病と診断された

受診の際、どうすればうつ病を診断されるか調べて受け答えるようにしました。

なぜなら、私は内心
「この程度の症状なら病院に来ない、私はあくまで給付金欲しさに来ている」
と自分に言い聞かせていたからです。

「あくまでも、これはすべて演技。私は病気なんかじゃない。」
そんな心持でした。

今思えば、そんな偽りを用意しなくても
十分に精神的な疲労が溜まっていたのだと思います。

行ってよかった

当然のようにうつ病の治療薬が処方されました。

内服後、結果として、症状は改善して今は何とかやっています。

睡眠も十分とれるようになりました。

スマホを触ってしまう問題もありましたが、
薬がしっかり効く入眠障害だったのでしょう。

邪な気持ちで行った精神科でしたが
今は、仕事を辞めて失業給付を受け取ろうという気持ちは
一旦収まっています。

うつ病の薬が効いているのかは分かりませんが
「この薬を飲めば落ち込まなくなる」
と思うことでプラシーボ効果もあるのでしょう。

また、
「これでうつ病の診断がもらえるので、いつでも一年間休むことが出来る」
という気の持ちようも大きいように思います。

薬を飲むまでの葛藤

一件目の病院

まず初めに行った精神科では、眠剤のみの処方をされました。

当初、うつ病の診断を貰うつもりで行った私としては
「これでは意味がない」
と思い、病院を変えることにしました。

最も、私の主となる症状が不眠だったため
適切な処方だったと思います。

二件目の病院

二件目の病院では
前回行った病院で睡眠薬しか処方されなかったこと
貰った睡眠剤が効かなかったこと(飲んでいません)
気分の落ち込みがひどいこと
を主張しました。

結果として、うつ病の薬が処方され
その病院へ通院することを決めました。

病気じゃないのに薬なんて…

私はこの時まだ
「あくまで失業保険をもらうために通院している」
と自分い言い聞かせていたため
処方された薬を飲むことに抵抗がありました。

なぜなら、私は今ちゃんと働けているのだから
自分に薬が必要だと認めたくなかったんだと思います。

しかし、眠剤だけは折角だから飲んでみようと内服を始めました。

普通でいることへの負担

そのころ、仕事で怒られることが続きました。

ただ問題は、怒られたことではなく
「怒られた後にずっと落ち込んでしまうこと」でした。

怒られ、その後普通に振る舞い仕事をするも
帰宅後何度も思い返して気分が落ち込んでしまうのです。

そんな
「周りからは普通に見えるだろうが、私自身はとても負担に感じている」
状況を少しでも楽にできればという思いから
うつ病の薬を飲むことを決心しました。

ここから私の
「普通でいるための通院」が始まりました。

悩んでる人へ

精神疾患じゃなくたって精神科に行っていい

私は、精神疾患を治療するためではなく
失業給付が欲しいという邪な気持ちで病院へ行きました。

今までいたって健康でしたし、
鬱状態で休業したこともありません。

結果として、前よりも生きるのが少しだけ楽になりましたが
私はあくまで
「普通でいるために精神科へ行った」
と思っています。

今回の経験で
大義名分は病気の治療じゃなくたっていいと思いました。

今思えば、本当に健康でなんの悩みもないような人は
精神科を受診しようなんてきっと考えません。

そういう考えが頭をよぎる時点で
十二分に疲れているのだと思います。

普通でいるために薬に頼ったっていい

病気を治療するための薬ではなく
「普通でいるための薬」
なのだと思いました。

薬を貰った当初は
「病気でもないのに、薬を飲むなんて…」
と抵抗がありました。

しかし、今回の経験を通して
「今までとても負担に感じていた、普通の人と同じ様に振る舞うこと」
の負担を減らしてくれるものだと考えることにしました。

まとめ

普通でいるために薬を飲んだっていいんです。

今貴方が会社で「普通に」働けていたとします。

だから「病気」ではなく、薬に頼るのは抵抗があるかもしれません。

しかし、その「普通に」働くことを負担に感じていたとして、
その負担を軽くしてくれるのが「薬」なのです。

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